YouTuberに重要:動画アップロード速度に関わるインターネット回線の話

こんにちは、さのっちです。

今回は『YouTuberの動画アップロード速度に関わるネット回線の話』をします。

特に下記の方は注目です。

・マンション住まいの方
・インターネット回線を電話線から取ってる方
・YouTubeへの動画投稿など”アップローが多い”方

僕のいま住んでいるマンションが、まさにネット回線を電話線からつないでるんですよね。

新しめのマンションに住んでる方は、専用の光回線が通ってる可能性は高いと思います。

ですが、多少古めのマンションとか、光回線が流行する前に建ったマンションは、インターネット回線の速度が頭打ちになってる可能性があるんですよね。

1Gbpsの回線速度を契約している方もいると思います。

1Gbps以上の速度で契約している方は、ネットの配線を電話線からつないでいるかを確認しましょう。

もし1Gbpsの契約を申し込んでいても、電話線から配線されてると、契約上の速度は出ないんです。

「え?ネット回線を速くしたくて1ギガにしたのに、その速度出てないの!?」

と思われるかもしれませんね。

ですので今回は、僕のマンションを通じて発覚した、”インターネット速度が100Mbpsしか出ない問題”について書いていきます。

※1Gbpsは1,000Mbps
1Gbpsは100Mbpsの10倍の速度

これを理解してないと、いくらネット速度を速くしようと申し込みをしても、回線の速度が上がりませんからね。

電話線から配線してると、なぜ1Gbspの速度は出ないのか

光回線が当たり前になる前のマンションでインターネットをする場合、基本的には電話回線からインターネットの配線をすることになっているはずです。

電話線を通して、レンタル機器をつなぎ、電話もレンタル機器に接続していますよね。

電話線からインターネットの光回線を接続している方法を『VDSL』といいます。

VDSL方式の場合、インターネットの接続速度の限界が「100Mbpsになる」んです。

つまり「光回線契約ですよ」と言っても、インターネットをするのに電話線を利用している方は、現在の光回線による高速通信の恩恵は受けることができません。

契約上1Gbpsにしても、理論値で100Mbps以上は出ることがないんです。

マンションに住んでる方が、自宅のインターネット回線を100Mbps以上にするには、この壁を越える必要があります。

マンション全体で光回線契約を可能にするには厚い壁がある

※この記事を書いてる時点では、まだ僕の憶測の部分もあるので、ご注意ください。

「電話線からインターネットをしているマンションが、どうすれば1Gbpsでインターネットをできるのか?」

という問題は、マンション全体で考えると面倒です。

なぜなら「確実に宅内配線工事が必要」だからです。

これは間違いありません。

もしかしたら、マンションのMDF(Main Distributing Frame)には、光回線がきているかもれません。

※MDFを日本語にすると「主配電盤」です。

光回線は電柱に配線されています。

電柱からマンションの各家、1室1室に回線を引き込んでいては、大変なことになりますよね。

ですから電柱からマンションのMDFに光回線が集約されているわけです。

しかし、光回線がMDFに引き込まれていても、多少古いマンションだと、各宅内に光回線が引き込まれていることはありません。

つまりマンションの各家が光回線を利用するには、MDFから光回線の引き込み工事が必要になります。

MDFから自宅に光回線を引き込むには、業者による専用工事が必要になります。

自分で個別に宅内工事をする場合は、MDFや、「IDF(Intermediate Distribution Frame):中間配線盤」、「EPS(Electric Pipe Shaft/Space):電気配線シャフト」という、各管理室の鍵をマンションの管理部から開けてもらう必要があります。

このあたりは工事前に、工事担当業者さんに確認を取りましょう。

そういう事前準備をして、回線工事の申し込みをする必要がありますね。

また、マンション宅内の工事をするわけですから、回線の契約や工事の申請をする前に、工事の許可をマンション管理部からもらう必要があります。

管理会社からの許可も必要になるでしょう。

例えば「うちはNTTの光回線がMDFに配線されてるから、KDDIの配線を引くスペースは無い」ということもありえます。

ですから、光回線を自宅に引き込んでいない場合は、一番最初に管理人室に問い合わせるのが無難ですね。

また、僕のマンションからすると、管理人の人がご高齢で、インターネットやパソコンの話が通じない可能性があります。

そのことも考慮して、管理会社に話をつないでもらうことも、前提として考えておいた方が良いでしょう。

自分個人では工事費を負担したく無い場合

もしかしたら

「いまは光回線のネットなんて当たり前なんだから、マンション全体で工事しようよ」

と思う人もいるでしょう。

某流行性風邪もあり、リモートワークを国全体でも押し進めようとしたわけです。

そのためインターネット接続環境がより高速な方がいいのはいうまでもありません。

ですが、マンション全体となると、かなり面倒なんですよね。

マンション全体で工事するとなると

・住民総会で半分以上や2/3以上の賛成で工事の可決
・業者の選定
・工事費用の確保
・工事日程の策定
・各住人が工事日、工事時間帯は自宅待機

などのことが必要になります。

マンション住人の多数を動かす必要がありますから、個別で宅内工事をするのとはワケが違うんですよね。

ちなみにウチのマンションは、老朽化した配管工事の際に、トップが業者との癒着とか金銭的な問題を起こし、自治会でグデグテにもめました。

はたから見ていても、かなり面倒くさく、工事実施まで年単位で時間がかかる可能性も高いです。

なので、マンションの各家全体に配線を通してもらおうとするより、個別で許可を取って、工事する方が時間的には大きく節約できるでしょう。

というわけで、今回はここまでにします。