今回は『効率を意識する人ほど稼げない』という話をします。
ネットで「ビジネスしてます」系のツイートを見ると、本当によく
「効率」だの「質」だのを「意識しろ」という意見を見ます。
あたかもそれを知ると「成長できます」的に書いてるんですよね。
むしろ「そこを意識しないと成長はないよ」と切ってくるから厄介です。
僕自身の意見を言うと、こういう意見は気にしなくてOKです。
最もらしく聞こえるかもしれません。
確かに質を意識して取り組めたら良いのは、間違いないんですよ。
質は求めていかないと、良い方向に向かいませんからね。
でもですよ。
効率とか質とか、初心者に向けて言ってるなら、アホかバカだと思います。
初心者、始めたばかりの人は、指針となるものすらよくわかってないわけです。
だから初心者なんですよ。
誰だって、始めたばかりは初心者です。
これから成長を始めようという人に対して
「質が重要」
「効率が重要」
なんて言われても
「そんなん言われなくてもわかっとるわ!」
という話なんですよね。
「その意識するポイントがわからないから困っとるんじゃ!」
とツッこみたい。
これから物ごとを始める人は、まず目の前のことを無心でやることの方がオススメです。
まずは1つ行動してみてください。
1つの行動をすると、次にやるべきことが見えるかもしれません。
そんな簡単に見えないかもしれない。
進んでいるのか、進んでないのか、よくわからないかもしれません。
でもそれでいいんです。
ダメなのは、何もしない、行動する気配がないことですから。
効率と非効率を経験しないと「効率」は見えない
効率とか非効率とか。
最初から意識しろというのは、無理ゲーなんですよね。
分からないからガムシャラに進もうとするわけで。
ガムシャラから抜け出せる時って、多少でも経験値が貯まってきた時だと思います。
何かしら、自分で
「こうしたらいいんじゃないか?」
「ここはこうじゃないかな?」
という指針が生まれてくるんですよね。
そこにいたるまでに、色々と非効率なことをする必要があります。
「これは効率的だ」とわかることもあるはずです。
両方の経験値があるから、効率と非効率が肌感で理解できるようになるんですよね。
やらない人、やってない人、やり方だけ調べてるような人には、肌感で理解する段階まで到達できません。
例えば、多くの人が受験勉強をしたことがあると思います。
僕は学生時代、悪い意味で、したことがありませんが。
自動車免許取得のときは、しましたけどね。
僕は受験勉強系の情報発信の方とも仕事をしています。
そこで言われてるのが”勉強法オタク”の人がいることですね。
勉強法については調べるけど、実際に勉強はしない。
勉強法を調べただけで、勉強をやった気になってるわけです。
本当に大事なのは、自分がどこの大学に行くために、どういう勉強をするかですよね。
まずは行きたい大学に入学することが、求められてるわけですから。
志望校に合格するためには、自分の学力、偏差値を把握する必要がありますよね。
そこから必要な勉強を、ひたすらこなす必要があります。
塾や予備校に通っても、勉強量が足りなければ、志望校に合格することはできません。
また、いきなり必要な分だけの勉強をすることもできないですよね。
自分が志望校合格に必要な勉強を絞っていくためにも、勉強量が必要です。
一見すると非効率かもしれません。
ですが、知らないと効率は見えない要素だと言えます。
「とりあえず」でも変化は起こる
自分ではできてるつもりでも、最初は非効率で、まったくできていないということもあります。
僕もネットビジネスを始めた時は、初めて「自分の商品を売る」目的で、ブログを書きました。
自分のブログは他にも持っていましたが、ネットビジネスをする視点では、記事を書いたことが無かったんですよね。
いざ、自分の情報発信ブログを書いたのですが、そのデキはお世辞にも「良い」とは言えないものでしたよ。
まず文章量も、情報量も、非常に少なかったです。
1記事、1記事に厚みが無く、人が一生懸命書いた感じも、全然ありませんでした。
そんなブログでも、とりあえずやってみるだけで、合計で10万円ほど商品を販売することができました。
このようにやっているだけでも、自分の商品が売れたりします。
また、ブログは書き続けていると、文章量もどんどんアップしていくんですよね。
特に文章を書き慣れていない人ほど
「何を書いていいか分からない」
という状態におちいります。
実際に記事を書いてみても、文章量自体がものすごく少なかったり、言葉足らずになってしまうんですよね。
僕はビジネス塾にいた当時、ブログの添削もしていました。
他の人のブログを見て感じたことは、みんな文章量が少ないんですよね。
ビジネス塾からは「こういうテンプレで書いてください」という教材が渡されます。
良くも悪くも、その通りに書いてしまうという問題が起こったんです。
教材の部分を参考にするというか、パクって書くと、ものすごく文章量が少ない記事になってしまいます。
教材を参考にするのはいいんです。
ですが、客観的に読者として記事を見たときにどう思うか、という視点が完全に抜け落ちる人が99%だったんですね。
ほぼ100%だったんじゃないかな。
1つの情報をしっかり丁寧に説明、書いてくる人はいなかった。
これはブログを書いた人の問題だけでなく、教材を用意した塾側も
「このテンプレで書けばいいから」
という思考停止状態だったんですね。
『沈黙のWebマーケティング-Webマーケッターボーンの逆襲-』という本でも触れられていることがあります。
本に出てくるキャラクターが
・自社のサイトから家具を注文するか
・他社のサイトから家具を注文するか
という二択を迫られるんです。
「自社の商品を知らないまま、Webサイトを作るのはまずい」ということで。
そこでWebデザイナーが選んだのは、他社のサイトでした。
デザインだけこだわった自社サイトよりも、他社の文章でしっかり説明したサイトから、家具を注文することを選んだんですよね。
ここでデザイナーは
「デザインにこったサイトより、文章でちゃんと丁寧に説明されたサイトに魅力を感じた」
と語るエピソードが、この本には盛り込まれているんですね。
つまり、相手にしっかり伝えるには泥臭くても、文章をしっかり書く必要があります。
僕や、他の塾生がおちいったような、教材のテンプレ文章量だけでサクッと済まそうとするのは、愚行だということです。
ビジネス塾内で他にブログを添削している人も、その問題を感じていました。
「この方法を知っていると、美しくなれます。
でも知らないと、ブスのままでしょう。
その方法は◯◯です。
◯◯を実践する手順は・・・。」
みたいな感じだったんですよ。
ここではザックリ書いてますが、そんなに文章量は変わりません。
これで
「この人は濃い内容を書いてるな。
信用できるな。」
なんて思う人は、まずいないですよね。
ですが、僕もビジネス塾でブログを書き始めたときは、こんな感じでした。
今思うと添削してくれた人も、よく認めてくれたなと思います。
んで、よく10万円くらいこれで稼げたな、と。
こんなとりあえず始めたやつでも、書き続けていると文章量は増えるもんなんですよ。
最初から「情報発信のブログを書け」と言われて、スラスラ書ける人はほとんどいません。
塾で添削していても、見たことはありませんでした。
僕がいたビジネス塾では、大学生も多く入会していたんです。
その大学生の中には、京大、阪大、神大、関関同立という、名だたる高学歴の大学生が、多く入会していたんですよね。
むしろ僕のような学歴も無く、大人になって入会した人の方が少数派でした。
関西圏内での高学歴大学生がたくさんいても、やり方を知らないと、先に入会しただけのやつから、ダメだしをたくさん食らうわけです。
ネットビジネスは考える頭とか、戦略的な思考、論理的な思考ができれば、有利なのは間違いありません。
そう考えると、高学歴者は多くの勉強をしてきたため、優位に立てると思います。
なぜかというと、勉強を通じて”考える頭”を育てるチャンスが、しっかり取れていたはずだからです。
僕の感覚からしたら「闇雲に勉強しただけで、国内で1、2を争う京大に入学できるわけない」と思っています。
・量をこなすこと
・「なぜその勉強をするのか」という思考力
僕が10代のころに得られなかったものを、持っていると思います。
ですが、仮に学歴を持っていなくても「やってみる」ことが大事なんです。
効率とか非効率とか関係なく「とりあえず進めてみる」と、自分なりに見えてくるものがあります。
自分の考えや勘が出てこないなら、それはまだ量が足りていないと言えますね。
「何もかも無策で突き進め」と言っているのではありません。
やれば経験値になるし、経験から思考ができるようになってくるんです。
僕のように、最初は何もできないし、自分で何も持っていなくてもです。
とりあえず書いていたら、このブログに書いてるくらいの文章量は、書けるようになりました。
文章量が多いだけでは、何にもなりません。
ただ、自分なりに考えたこと、説明を余すことなく書き出すことへの手助けになると思っています。
あなたがこれまでやってきたことで、高いレベルに到達したものは、例外なく量をこなしてきましたよね。
最初から”効率的”ということは、無かったと思います。
泥臭く、チクチクチクチク積み上げたからこそ、高いレベルまで到達できたはずです。
これからインターネットを使って稼ぎたい人は、無名であるほど作業量が必要になります。
ですが継続することで、きっと花開く時が来ますので、まずは効率とか考えずに、やれることを進めてみてください。
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